DIY初心者が揃えたいおすすめの工具を徹底解説!

工具

DIYを始めるにあたり、まず必要となるのが工具の準備です。工具には手動式(ハンドツール)と電動式があり、それぞれ使い勝手や値段が異なるため、どれを購入したら良いか悩む人もいるかもしれません。この記事では、DIYに必須の工具や選び方を、具体的な情報とともに解説します。

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工具を揃える際は、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

制作物と性能を考慮する

DIYでは、制作する物によって必要な工具が変わってくるため、最初に何を作るのかを明確にすることが重要です。例えば、椅子やテーブルを作るのと、収納棚や小物入れを作るのとでは、用意するべき工具が変わってきます。

また、高性能な工具は作業スピードが速くなりますが、工具本体が重くなる傾向があります。特に初心者にとって、高性能な道具は使いづらさを感じやすく、無理をしてケガをするリスクもあるため、安全第一で自分が扱いやすい工具を選ぶことが推奨されます。

予算と価格帯

DIY工具の価格帯は幅広く、数千円で揃う初心者向けの工具セットから、1つの工具が数万円もするプロ仕様までさまざまです。一般的に値段が高いほど性能や機能性は優れていますが、値段の高さと使いやすさは必ずしも比例するわけではない点に注意が必要です。初心者が無理に高価な製品を購入しても、使いこなせなければ意味がありません。しかし、安すぎる商品は品質に問題がある場合が多いため、DIYに慣れてきたら本格的な工具の購入を検討しましょう。

電動工具の動力源:バッテリー式(充電式)かコード式か

電動工具の動力源は、AC電源で動く電源コード式と、リチウムイオンバッテリーで動く充電式の2種類に分けられます。

特徴バッテリー式(充電式)コード式
メリットコンセントが近くになくても使える。
コードが邪魔にならない。
取り回しが良い。
工具本体価格が安い。
バッテリーの消耗を気にしなくて良い。
長時間の安定した作業に向く(トルクが落ちない)。
デメリット  事前の充電が必要。
予備バッテリーが必要になる場合がある。
長い時間使うとトルク(パワー)が落ちてくる。
電源コードの付け替えや取り回しが煩わしい。
コンセントの近くのみで使える。

充電式(バッテリー式)のメリットは、コンセントが近くになくても使え、コードが邪魔にならないため、作業に集中しやすい点です。屋外使用時にもコードが汚れる心配がありません。一方で、作業前に充電が必要なこと、長時間使うとトルク(パワー)が落ちてくること、予備バッテリーが必要になる可能性があることがデメリットです。初心者DIYには、取り回しが良いバッテリー式がおすすめです。

コード式のメリットは、工具本体の価格が安く、バッテリーの消耗を気にせず、長時間の安定した作業に向くことです。デメリットとしては、コンセントの近くのみでしか使えず、コードの付け替えや取り回しが煩わしい点が挙げられます。

充電式電動工具を選ぶ際は、メーカーや電圧の違いによって使用できる機器が制限されるため、購入する際は1社のブランドに統一することが推奨されます。

DIY初心者がまず揃えるべきは、DIYの基本であり、手に取りやすい価格帯の商品が多いハンドツールです。

測定・線引きツール

DIYは材料の寸法を測り、切断し、組み立てるのが基本の流れなので、測定器具は欠かせません。

メジャー(コンベックス)
長さを測定する巻き尺のことです。屋内DIYなら安価で錆びやすいスチール製で、長さ3~5mで十分です。テープ先端の爪が曲がったり、テープがねじれたりすると正確に測定できなくなるため、取り扱いに注意が必要です。

完全スコヤ/差し金
L字に曲がった金属製の定規で、直角や寸法の測定に使用されます。材料に直角に線を引く際は、長手(長い方)を材料に引っ掛け、妻手(短い方)側で線を引くのが基本的な使い方です。ズレを防ぐため、利き手と逆の手で長手の真ん中ほどを押さえると安定します。目盛りは、読み間違いを防ぐためシンプルなミリ単位を選ぶのがおすすめです。

水平器
地面に対する傾き(水平)を確認する道具です。DIY初心者には、気泡の位置で傾きを確認する気泡管水平器がシンプルで十分です。気泡が基準線の内側に収まっていれば水平と判断します。大きな部材を測る際は、短い水平器でも複数の地点を計測すれば精度上問題ありません。

切断・締め付けツール

のこぎり(手ノコ)
木材を切断する手動工具です。切断する際は、引く際に少し力を入れるのが上手に切るコツです。真っ直ぐ切るのが難しい初心者の人には、のこぎりの刃をサポートするのこぎりガイドの購入も検討しましょう。

ドライバー
ネジの締め付けや取り外しに必須のツールです。一般的にプラスとマイナスを1本ずつ用意しますが、サイズ違いに対応できるようセットの購入もおすすめ。ネジ山をつぶさないよう、ネジのサイズに合ったものを用意し、ネジに対して垂直に当て、押す力を7割、回す力を3割ほどの比率で作業するとスムーズです。

タッカー
布製品や革製品、薄い木材を固定する大きなホチキスです。椅子の張り替えなどに使用でき、細かい作業が多いDIYには手動式が向いています。

接合・補助ツール

クランプ
材料を一時的に作業台などに固定するための道具です。クランプを使うと、材料の動きを防ぎ、安定して接着やネジ締めなどの作業を進めることができます。汎用性の高さを求めるならF型、正確に直角で仮止めしたい場合はコーナークランプが適しています。

木工用ボンド
木材を扱うDIYでは必需品です。完全に硬化するまで一般的な商品で24時間程度の乾燥が必要ですが、速乾タイプや瞬間接着タイプもあります。ボンドは薄く均一に塗り、接着面の汚れや油分などを取り除いてから作業しましょう。

作業台
専用の作業台があると、DIYの作業性を高め、身体への負担を軽減できます。クランプなどの固定器具が付いた作業台は、作業効率だけでなく安全性も高く、初心者に向いています。

安全装備
切断や研磨作業では木屑や木工粉塵が発生するため、健康保護のために防塵マスクやゴーグルの着用が推奨されます。木の破片が目に直撃することもあるため、切断作業時はゴーグルを着用しましょう。

電動工具があれば、ハンドツールよりも力を必要とせず、スピーディに作業を進めることが可能です。大きな物を作る際や、作業に慣れてきたときに便利です。

電動ドライバー(締結・穴あけ)

穴開けやネジの締め付け作業に重宝する工具です。ビットと呼ばれる先端部品の付け替えで、ドリル(穴あけ)とドライバー(ネジ締め)を使い分けられます。

電動ドリルドライバー
トルク(締め付け力)やスピードの細かい調整(トルク17段階、スピード2段階)が行えるため、繊細な作業や柔らかい素材(桐や杉など)へのネジ締めに適しています。クラッチ調整機能により、ネジの締めすぎや素材の割れ防止を防げます。

インパクトドライバー
回転に加えて打撃(負荷がかかった時に衝撃を加える)が加わるため、硬い材や長めのネジ打ちに強いです。ウッドデッキや大型家具の組み立てなど、高トルクが必要な作業に向いています。木材にネジを打ち込む作業において、インパクトドライバーは必須の電動工具とされています。

注目の電動ドライバー

ラクル電動ドライバー
Amazonで高い評価を受けている電動ドライバーです。一度充電すれば1ヶ月程度充電なしで使えるほどのバッテリー容量と、トルク3NMの締め付けパワーが最大の特徴です。
手にフィットしやすいデザインで扱いやすく、正回転と逆回転が分かれており、トリガーを離すとピタッと止まる点も優れています。さらに非常に明るいライトも搭載されています。

Fanttik NEX S1 Pro 電動精密ドライバーセット
この製品は、3段階トルクと最大8N.mの手動対応が可能な高性能ドライバーセットで、家具からPC修理まで幅広く使用でき、電動ドライバー初心者におすすめです。16本のS2鋼ビットが付属し、2000mAhの充電式バッテリーとLEDライトを搭載しています。

電動のこぎり

電動のこぎりは、手動式に比べて作業スピードが速く、大きな力も不要です。

丸のこ
直線カットに特化した電動工具で、切断速度が速く、切断面をきれいに仕上げることができます。任意の角度で真っすぐ切断できる特徴があります。

ジグソー
細い電動糸のこぎりで、曲線カットもできる電動工具です。丸のこよりも安全性が高く、小物や雑貨作りに向いています。切断面が荒くなるため、サンドペーパーを使った仕上げ作業が必須となります。

研磨・切削工具

電動サンダー
材料の表面や切断面を整える工具で、研磨作業の時間と手間を削減し、効率化できます。初心者には、サンドペーパーを四角い面にセットして使うオービルサンダーがおすすめです。ランダムサンダーは、回転運動で研磨するため、荒削りから仕上げまで効率よく作業できます。研磨作業は粉塵が飛ぶため、集塵機能付きの製品を選ぶか、マスクを用意することが推奨されます。

電動トリマー
木材の溝切りや面取りなどに使用する切削工具です。ビットを替えれば様々な加工が可能で、面取りをすることで安全性やデザイン性が高まり、DIY製品のクオリティが向上します。トリマーは高速回転するため、扱い方を一つ間違えると重大な事故に発展しやすい点に細心の注意が必要です。

注目の電動工具

【1台5役】DIYに大活躍。ヘッドを交換することで、穴あけ・ネジ締め、様々な切断がこの1台で! それぞれ専用工具を買い揃えるより省スペースで収納できます。

メーカーを選ぶ際は、以下の3つのポイントを重視することが重要です。

  1. 製品ラインナップの豊富さとバッテリーの互換性
    充電式工具を揃える場合、同じメーカーで揃えることでバッテリーを共有でき、効率的に活用できます。今後の作業スタイルに合った製品を幅広く展開しているメーカーを選びましょう。
  2. アフターサービスの充実度
    修理対応の早さ、部品の供給体制、営業所やサービス拠点の近さなどをチェックしておくと、長く安心して工具を使えます。
  3. 実際の使用感
    カタログスペックだけでなく、実際に手に取った際の「使い心地」も重要です。重量バランスやグリップの握りやすさ、スイッチの操作感を確認しましょう。

DIYを始めるにあたり、「測る・切る・固定する・組み立てる」という基本作業を行うために、以下の6つの基本ツールから揃えることがおすすめです。

  1. コンベックス: 長さを測る基本のメジャーです。
  2. 完全スコヤ: 材料の直角を測り、正確な線引きに使用します。
  3. ジグソー: 丸のこより安全で扱いやすく、曲線や簡易な直線カットが可能です。
  4. 電動ドライバー: ネジ打ち・締め付け作業に使用し、DIYでの登場回数が非常に多いツールです。
  5. F型クランプ: 材料を固定し、作業中のズレを防ぎ、正確な加工に役立ちます。
  6. 丸ノコガイド: のこぎりでの直線カットを綺麗に、安全にサポートします。

これらの基本ツールがあれば、無理なく楽しくDIYの基本作業を進められ、作業効率と安全性が向上します。

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